縮毛矯正+トリートメントコースの施術例

コラム

はじめに

日本には23万件くらいの
美容室があるみたいなのですが

それぞれの店ごとに
カット カラー 縮毛矯正など
施術の方法や値段は違うと思うんです。

何が正解で何が不正解なのかの
答えはお客さんが出すものなので
一概には言えませんが

皆さんの参考になる程度に
『うちの店ではこの様な施術方法で
縮毛矯正をしています!』
というのをお話します。

縮毛矯正トリートメントコースの施術例

※下記はダメージレベル中くらいで月に一度ヘアカラーをしている
一般的なお客さんの施術例です。

まずはアルキル系処理剤とナノ化脂質
などで前処理をしていきます。

ダメージが酷い場合には
アルキル系処理剤+ドライを
2度繰り返してから脂質を入れていくことも
あります。

アルキル系は毛髪内のたんぱく質と
結びつく成分ですので
吸着性も高く、持ちも良いと思います。

前処理が終わったら
クセの状態や髪の質感
ダメージレベルなどを考慮して
薬剤を選択します。

薬剤のPHや還元剤のセレクトは
個々のお客さんに合わせて調合します。

ここでアルカリの薬剤なら
アルカリで浸透させやすい処理剤を
セレクトして同時に髪に浸透させ

中性や酸性の薬剤の場合には
内部に処理剤を効かせるのではなく
比較的に髪の表面部分に作用する
処理剤をセレクトする事が多いです。

薬剤を塗布して時間を少しおいた後に
髪の軟化状態や還元の状態をチェックして
大丈夫なら中間水洗を行います。

ここでのポイントは
シッカリと流すことです。

シッカリと流した後には
専用のシャンプー剤を使って
コアセルベートさせていきます。

さらに流しでは落としきれない
アルカリをバッファー処理をして
酸性に傾けます。

流しを終えた後には
この後に行うアイロン操作から
髪を保護するために

ミルスタイルやブレンドオイル
CMC間充物質などを塗布してから
アイロン操作に入ります。

アイロンに関しては
水蒸気爆発を避けるために
特殊なシルクプレートを使用している
アイロンをセレクトして使いますが

用途に応じて
アイロンの幅の狭いものや
丸みのあるものを使い
自然な仕上がりにしていきます。

アイロンが終わったら
過酸化水素を付けます。

この時に必要があれば
プレックス系の処理剤も添付します。

その後に水洗をして
過酸化水素を除去するために

カタラーゼを使いチェンジリンスをして
へマチンを全体に薄く伸ばしていき
最後にもう一度バッファー処理をして
流しは終了です。

仕上げには
CMCを塗布して必要があれば
エルカラクトンやキトサンなどの
高分子系をアウターとして塗布します。

以上で縮毛矯正は終了になります。

最後に

読んで頂いてわかると思いますが
かなりマニアックで面倒くさい事を
しています。

普通の美容室はメーカーの薬を付けて
タイマーがなったら流して
アイロンをして また決まった薬を付けて
時間が来たら流して終わり。

みたいなのが一般的です。

しかも施術をするのはアシスタントが
多いのが現状です。

はっきり言って沢山の処理剤を
お店に用意したり一人一人にあわせて
薬を調合するのにはコストもかかるし
日々勉強し続けなければ出来ません。

勿論お客さんに喜んで頂きたい!
という気持ちは強いのですが
それ以上に自分が仕事やケミカルを
好きじゃなければここまでは出来ません。

最高の仕上がりを求めるというのは
お客さんのためでもあるのですが
綺麗になっていく髪を見て
一番喜んでいるのは自分なのかもしれないです。

article written by 東久留米 美容室 キューピーヘアメイク

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