こんにちは
キューピーヘアメイクの村田です。
よく「縮毛矯正をした日の夜はシャンプーはしない方が良い」みたいな話は聞きますが、逆に縮毛矯正をする前にしない方が良い事って何があるのでしょうか?
※まず最初に【縮毛矯正をする前】という定義が曖昧だと解りにくいので ここでは縮毛矯正をする一週間前からを【縮毛矯正をする前】という事にしますね。
一番怖いのは…
実際に仕事をしていて「このケースは怖いな…」と感じるのは市販のカラー剤を使って自分で染めている方への対応です。
その中でも白髪染めや黒染めを使っている方というのは特に怖いです。
一見するとブリーチをしていて金髪などになっている人の方が怖そうにみえるのですが、実はそうではないんです。
では何故ブリーチ毛よりも黒染めや白髪染めの方が怖いのか?というと僕が髪を見たり触ったりしただけでは髪の履歴がわからないからなんです。
髪の履歴とは
髪の履歴っていうのは
今までに何回カラーをしたのか?
どれくらいまで色を抜いていたのか?
どこのメーカーの薬剤を使っていたのか?
などです。
ブリーチの場合には髪色を見れば、色はどれくらい抜いているのか?というのは一目瞭然で解りますし、ブリーチなのでカラー剤が髪の中に残留しているという事も考えられないです。
傷みに関しても、ブリーチの場合は特に髪の表面が薬剤で覆われているわけではないので触れば傷みのレベルも比較的わかりやすいです。
逆に白髪染めや黒染めの場合には『どこまで色が抜かれているのか?』『髪に残留しているカラー剤はどんなものなのか?』『カラー剤によっては感触向上剤などにより手触りが良くなるタイプもあるのでダメージレベルがわからない』など毛髪診断がとても難しく…髪の履歴が解りにくいケースが多いです。
この髪の履歴が解らない状況で仕事を進めるというのは、経験や勘に頼る所が多すぎるために、とてもリスクのある仕事になってしまいます。
一週間より前だと何が違うのか?
縮毛矯正をする日の一週間より前に白髪染めや黒染めをしていた場合と一週間以内に白髪染めや黒染めをした場合では何が違うのか?というと
まずはカラーをしてから1週間くらい経つと髪の中に残留しているアルカリ剤が中和されて髪が安定してきます。
アルカリ剤が髪の中に残留している状態で縮毛矯正をすると縮毛矯正の薬液のパワーが倍くらいに強くなってしまい、薬液のオーバースペックを引き起こしてダメージを進行させてしまう可能性があります。
次にカラーをしてから1週間くらい経つと、髪の表面付近に付着していたカラー剤や感触向上剤などが取れてきますのでダメージレベルを目と手で判断する事が出来る様になってきます。
このアルカリが残留していない状態(普通の髪の状態)+ 髪の表面の付着物が取れる(的確な毛髪診断が出来る状況)という状態になって、はじめて髪のコンディションに合わせた適切な処置を施せるようになります
つまり髪の強度やクセの強さに合わせた薬液とダメージレベルに合わせた処理剤(トリートメント)を選択することが出来るのです。
まとめ
以上の理由から『縮毛矯正をする前にしない方が良い事』というのは自宅で行うセルフカラー(特に白髪染めや黒染め)という事です。
ですのでカラーリングを行なう際には、縮毛矯正をする日から逆算をして計画的にする事をオススメします。
article written by 東久留米 美容室 キューピーヘアメイク
http://qphairmakeup.com
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